去年の春から、日本訳詩家協会の会長に就任して一年が過ぎました。

先日の理事会で、この一年を振り返り、新しい年の計画を立てました。

 本当に楽しい1年でした。10月3日に恒例の訳詩コンサート、15日には、私、加藤登紀子のトークと歌で、「ピアフとの出会いから」を開催、今年の2月18日は、理事の中心メンバーがそれぞれのレパートリーを発表、ゲストに新会員の渡辺えりさんが出演してくださいました。素晴らしい会でした。衣装も歌も、ゴージャスで!

 

さて、今年度は4月18日の総会から始まります。

正会員の方も賛助会員の方もたくさん参加していただけるよう、会場をけやきホールに変更しての開催となります。どうぞみなさんぜひご参加下さい。楽しい盛大な懇親会にしたいと思っています。

(参加締め切りは3月30日です。開催日が以前にお知らせした4月13日から変更になっています。ご注意下さい。)

 

 そして5月10日には、けやきホールで「永田文夫さんを追悼するコンサート」を開きます。永田さんは、日本訳詩家協会会長として長く活躍され、海外の音楽を日本語に翻訳し広める大きな功績を果たされました。

 私は、デビューまもない頃から、お世話になり、1967年に「小さな花びらの思い出」という歌を作詞していただき、レコーディングしています。10日のステージでは、この歌を弾き語りで歌います。

 このコンサートに出演をご希望の方は、今月末までに写真と歌唱曲を添えてお申し込み下さい。急なお願いですみません。

4月18日の総会までにチラシを印刷したいので…。

 このコンサートは理事の深江ゆかさんにプロデュースしていただいています。詳しくは深江さんからのご案内を参照して下さい。

 

 今年も楽しい一年にしていきましょう。総会で、そして5月10日のコンサートでお会いできるのを楽しみにしています。

 新しく会員になってくださる方もどんどんお誘いになって下さい。

2022年3月28日
加藤登紀子


ロシアとウクライナの紛争の早期停戦を!

ウクライナへのロシア軍侵攻によって、両国の平和的な共存に大きな傷跡を残すことになりました。
紛争から逃れて国外に避難せざるを得ない人も多くなっています。停戦協議による一刻も早い停戦を願っています。

日本訳詩家協会は、あらゆる言語、宗教、民族の違いが紛争、対立の原因にならぬよう、文化を翻訳によって融和と理解に繋げていけることを目指しています。
言語の違いが心の断絶を広げぬよう、これからも日本訳詩家協会は世界の平和を目指します。

2022年3月8日
日本訳詩家協会会長  加藤登紀子

 

 


2021年 日本訳詩家協会の会長に就任しました。

 

 

 

翻訳は言語の違いを

融和と尊敬に変えるもの

 

 

 

日本訳詩家協会 会長

加藤登紀子

 

 

歌手としてデビューしてから 56 年、シャンソンをはじめいろんな国の素晴らしい歌に巡り合い、その歌を日本語に翻訳して歌い、自分自身の作詞作曲によるオリジナル作品とともに大切に歌ってきました。

ソ連時代の「百万本のバラ」、映画「紅の豚」の挿入歌「さくらんぼの実る頃」、 エディット・ピアフの「愛の讃歌」、アルゼンチンのウニャ・ラモスの「灰色 の瞳」、フィリピンのフレディ・アギラーの「アナック<息子>」など、私の歌手 生活を支えてくれた歌はそれぞれの国の人々との深い交流を支える力にもな りました。 

翻訳は異言語の文化を繋ぐ大切な仕事であり、国境による言語の違いを憎しみや対立の原因にさせず、それを融和と尊敬に変えていく力だと思っています。 

 

翻訳の中でも文学や映画では職業としての役割がはっきりしていますが、歌の翻訳は著作権上も権利の獲得が難しく権利の放棄を求められたりもします。 それでも外国曲を日本語に訳詞して歌っていくことによって、たくさんの人に理解を深め愛唱される可能性を広げていくことは間違いありません。

ひいては日本語作品がもっともっといろんな言語に翻訳されていく可能性にも道をつけるものと思います。音楽業界の皆様にも是非応援していただきたいですし、私自身もこれまでの作品を大切に新しい可能性に向かって挑戦し続けたいと思います。